現存天守 三城 【今までの記事より】
はじめに
このブログを始めてから、お城の記事をいくつかアップしている。記述しているのは「百名城」が中心である。今回はその中で取り上げた三つの「現存天守」について特集をしてみることにした。お付き合いいただければ、と思う。
対象となるのは「備中松山城(岡山)」「松江城(島根)」「彦根城(滋賀)」である。以下、順に記述する。(なお文中に出てくる情報はすべて訪問日のものである。ご容赦いただきたい。)
本文
【備中松山城】重要文化財 岡山県高梁市
1)訪問日 | 2020年12月28日、29日
2)紹介記事 | 「天空の城/備中松山城の雲海」
3)印象に残ったこと | ①雲海 ②雲海展望台から見た夕陽 ③備中松山城 ④猫城主さんじゅーろー ⑤雲海展望台の帰りのサル
4)備中松山城について |
①概要/臥牛山(がぎゅうざん)のひとつである小松山430m地点に築かれている。現存天守で唯一の山城。天守閣は高さ11m。現存天守としては一番低い。しかし一番高い場所に築かれている。
②構造/※1二重二階 木造 現存
5)駐車場から天守閣まで | 30分ほどの山登り。ふいご峠駐車場が牛伏山8合目ほどにある。
そこから800mほど山道を登り天守閣へと向かう。高低差は100mほど。歩く距離はそれほど長いわけではないが、ふいご峠に木の杖があり念のため借りた(5分ほど登ったところでスタンプ帳をクルマまで取りに戻ったため、よけいに疲れた)。
5)写真
【松江城】国宝 島根県松江市
1)訪問日 | 2021年12月29日
2)紹介記事 | 「山陰へのドライブ旅行2021」
3)印象に残ったこと | ①松江城天守閣 ②お堀の遊覧船めぐり
4)松江城について |
①立地が市の中心であるため、とてもアクセスがいい。駐車場を下りてすぐの堀めぐりの舟。お堀めぐりを一周楽しんだ後の天守閣へのアクセス。山城であれば天守閣に着くまでがたいへんな行程になるが、あっという間である。それだけ攻められやすいといえばそうであるが、当時は現在の駐車場の場所にたどり着くまでに、お堀やら廓やら石垣やらが立ちはだかって、とてもじゃないけれど、行くことができなかったであろう。城を中心に町が発展したという典型ではないだろうか。
②構造/※1複合式望楼型 4重5階 地下1階 木造 現存
5)写真
【彦根城】国宝 滋賀県彦根市
1)訪問日| 2022年5月2日
2)紹介記事 |
「彦根城/安土城 訪問記」
3)印象に残ったこと | ①凝った作りの破風が連なる天守閣の美しさ ②縄張りのセンスの良さ ③琵琶湖の水利を利用したロケーション(天守閣からの眺め)
4)彦根城について | 大河ドラマをよく見るせいか、井伊家というと「おんな城主直虎」を思い出してしまう。中学生のころなら桜田門外の変で暗殺された井伊直弼ということであったのだろう。いずれにしても、歴史上の人物ばかりが輩出する井伊家である。彦根城が建てられたのは関ヶ原の戦いの後、※2大阪城冬の陣、夏の陣のころということで、徳川方と豊臣方のにらみ合いの真っ最中であった。しかも場所的に最前線である。本当にいくさを意識して作ったに違いない。とはいえ、一度も城を舞台に戦闘をすることはなかったとのこと。
②構造/※1望楼型 三重三階 木造 現存
5)写真
参考文献
※1/中城正堯著「日本100名城に行こう」株式会社 学研プラス
※2/彦根城パンフレット「国宝 彦根城天守」彦根城運営管理センター発行