乗鞍岳(剣ヶ峰)登山と大正池付近の散策

2022年10月20日

昨年(2021年)10月31日に乗鞍岳の登山を計画した。しかし降雪のため路面が凍結し畳平へのバスの運行が取りやめになり、そのまま昨年の運行は終了したため、登山は断念した(ご参考/「乗鞍高原、上高地ドライブ&トレッキング記」)

さて今年こそは、ということだったが、ぐずぐずしているうちに、乗鞍スカイラインの一部が土砂崩落のため通行不能、というニュースが流れて、今年も断念か...とあきらめかけた。しかしアルピコバスのサイトを見ていたところ長野からは運行しているということが分かった。
そこで雪が降る前に乗鞍岳へ、ということで10月2日に行くことを計画した。

実は私、Mr.シン爺は登山が初めてである。去年、赤沢渓谷や上高地の梓川沿いの平坦な道をトレッキングしたことはあるのだが、今回のように3000m以上の山の頂上まで行こうというのは、生まれて初めてである。この歳で始めたということで、交通機関の最終地から300メートルほどの高低差、初心者でも大丈夫、ということで乗鞍岳を選んだ。もちろん無理はしないつもりである。


ー1日目ー
  4:40 自宅出発
  7:30 みどり湖PA 写真ー1
  9:15 すずらん橋駐車場到着 写真ー2、3
10:20 畳平着 写真ー7、8
11:00 大黒岳着 写真ー10
12:30 昼食
13:50 剣ヶ峰着 写真ー11~16
16:50 すずらん橋 写真ー18
17:00 みすず荘着 写真ー19

ー2日目ー
  9:30 チェックアウト
10:00 さわんど駐車場 写真ー23
10:15 駐車場で知り合ったご夫婦と相乗りでタクシー利用(大正池まで)
10:40 大正池着 写真ー24~26
13:00 河童橋 写真ー28
13:30 五千尺キッチンにて昼食 写真ー29、30
15:00 上高地バスターミナル
19:00 土岐よりみち温泉
21:30 帰宅


ー1日目ー

写真ー1 みどり湖PA
写真ー1 みどり湖PA/一休み。コーヒータイム。みどり湖はどこ?

 

写真ー2 すずらん橋無料駐車場
写真ー2 すずらん橋無料駐車場/乗鞍高原観光センターの駐車場が満車でこちらを利用。この場所は空きスペースがなくて困っていたところ、タクシーの運転手さんが親切に教えてくれた。

 

写真ー3 すずらん橋バス停
写真ー3 すずらん橋バス停/空きが多かったので余裕でクルマを停めることができた。トイレを済ませて10分ほどバス待ち。その間に係の人にチケット代を払った

 

写真ー4 畳平へ
写真ー4 畳平へ向かう/急勾配の狭い山道を登る。ときどき自転車(ロードバイク)が走っていた。それを大型バスがとてもうまく追い越していた。私なら無理
写真ー5 標高2578m
写真ー5 標高2578m。まだまだ登る
写真ー6 山は色づいている
写真ー6 山は、ところどころ色づいている

 

写真ー7 畳平着
写真ー7 畳平に到着
写真ー8 畳平バス停
写真ー8 畳平バス停/標高日本一。2702m
写真ー9 山道より畳平を望む
写真ー9 山道より畳平を望む
写真ー10 大黒岳山頂から
写真ー10 大黒岳山頂(2770m)から
写真ー11 剣ヶ峰へ
写真ー11 剣ヶ峰口/剣ヶ峰へ向かう。12時47分。降りて来る人の方が多い?
写真ー12 頂上小屋
写真ー12 頂上小屋/おいしいコーヒー、眺めの良い景色。ここまで資材を運ぶのはさぞかし大変だろうなと、シン爺は想像をめぐらした
写真ー13 権現池
写真ー13 権現池/何かすごい迫力。アイキャッチ画像に使わせてもらった
写真ー14 剣ヶ峰。向こうの山の方が高く見える?
写真ー14 剣ヶ峰/向こうの頂の方が高く見える?
写真ー15 剣ヶ峰。大人気
写真ー15 剣ヶ峰/山頂は大人気。なんと神社(乗鞍本宮)があった。旅の安全の祈願のため、二人でお参りをした
写真ー16 剣ヶ峰。3026メートル
写真ー16 剣ヶ峰/13時50分、ついに山頂標識に到着。3026メートル

 

写真ー17 自然科学研究機構 乗鞍観測所
写真ー17 自然科学研究機構 乗鞍観測所/山の頂付近にある研究所。かつてのコロナ観測所。青空に白いドームがとても映える

 

写真ー18 すずらん橋に戻った。
写真ー18 すずらん橋バス停に戻った/17時ころ。すでにクルマがほとんどいない。間もなく雪の季節。雪上車が見える


17:05 すずらん橋より5分ほどクルマで走り、美鈴荘に到着。

写真ー19 ① 美鈴荘
写真ー19 ① 美鈴荘/約1年ぶり。暖かく迎えてくれる

 

写真ー19 ② 美鈴荘室内
写真ー19 ② 美鈴荘室内/2階の部屋

 

写真ー20 ① 名物キノコ鍋
写真ー20 ① 名物キノコ鍋/これを目的のひとつにこの宿を選んでいる
写真ー20 ② 地ワインをハーフボトルで一杯
写真ー20 ② 地ワイン(五一わいん)をハーフボトルでシェア


温泉は硫黄系の乳白色の天然温泉。登山で痛むひざにとても効果的。
体が温まり、よく眠れた。
22:30 就寝

ー2日目ー

6:30 起床
さわやかな朝を迎えた。高原の朝はとてもいい。鳥のさえずり、澄んだ空気、色づき始めた木々、青い空、白い雲。何を見ても、何を感じても絵になる。すがすがしい。そんなことを思いながら、宿の周りを軽く散策した。

写真ー21 美鈴荘の外(朝)
写真ー21 美鈴荘の外(朝)。薪が並べてある。冬はこれを燃やして暖を取るのだろう。パチパチと燃える暖炉が思い浮かぶ。冬もぜひここに訪れてみたい

 

写真ー22 美鈴荘朝食
写真ー22 美鈴荘朝食/名古屋の大学で数学の研究をしているというイギリス人の男性と知り合った。なんでも自転車でこの辺りの観光を一人でしているとか。異国に一人でここまで来るとは。ビジネスホテルでなく、こうした宿に泊まるというチャレンジ魂がすごい! 心から応援したい
写真ー23 さわんど駐車場
写真ー23 さわんど駐車場/一般車は乗り入れ禁止なので、ここにクルマを停めて(有料)バスに乗り換える。ここで知り合った栃木から見えたというご夫婦と乗り合わせてタクシーで大正池まで向かった。バスを待つ必要なく、一人当たりのコストも安く済み、一石二鳥
写真ー24 大正池その1
写真ー24 大正池その1/立ち枯れの木がないのは残念。
写真ー25 大正池その2
写真ー25 大正池その2
写真ー26 大正池その3
写真ー26 大正池その3
写真ー27 梓川
写真ー27 梓川/流れが速く、水が透き通っている
写真ー28 河童橋
写真ー28 河童橋。小説「河童」の舞台。シン爺は、自宅に戻ってから、音声朗読をダウンロードして視聴している
写真ー29 五千尺キッチンのカレー
写真ー29 五千尺キッチンのスパイシーポークカレー/Mr.シン爺のチョイス
写真ー30 五千尺キッチン、山賊定食
写真ー30 五千尺キッチンの山賊定食/Mrs.シン爺のチョイス



さいごに
 
初めての登山。帰宅してからも右ひざが痛むが、そんなことも吹っ飛ぶほど感動。歳のためトイレとか心配だったが、それも設備が充実しているので、何とかクリアした。とにかくよかった!なんでもっと若いうちに登っておかなかったのかと、それについては後悔。とはいえ今回来なかったら、もう一生登ることはなかっただろう。新しい世界のひとつを垣間見ることができた。いつかは登ってみたいと思っていた乗鞍岳の山頂、剣ヶ峰を制覇した(大げさで申し訳ない)という達成感は何物にも代えがたい。そして次はどこをチャレンジしようかという気持ちがむくむくと湧いてきた。
歳を取ると時間の過ぎるのが速いという。私も時々それを感じ、漠然とした不安を感じてもいた。そんな矢先、ユーチューブで、「時がたつのが速く感じるのは、幼いころに比べて新しいことを体験することが少なくなったから」という動画がアップされていた。なるほどなあと思い、とても感心した。それに従えば新しいことにチャレンジすれば、いいのではないか、ということで、これからも身の丈を考えながらも、新しいことにチャレンジしたいな、と思うシン爺であった。